4/28_30 半歌仙 鯉のぼりの巻

床 節句飾

 

 

今週のお稽古も茶飯釜を楽しみながら

半歌仙のお勉強を致しました。

木曜は、前日までに巻き上げたものや

手直しの元になった句を皆で鑑賞しながら、

どのように句を添えていけばよいか

学んでいきました。

 

土曜は、半分くらい終えていた為、

残りを進めました。

 

亭主がお米を入れ、火吹きをしている間、

細長い紙に句を書いている人だけが目を宙に。

捌きは、さあどうぞ、とばかり身構えている。

他の人たちは三人の様子伺いつつキリッと座っている。

時折の会話がお釜の音と匂い、句作の内容についてなので

席の雰囲気は風雅なものとなっていた。

この雰囲気は良いと感じた。

(宗景)

 

 

後座では海老原さん作の茶杓、真行草の三種を使いお点前を致しました。

皆さま、個性豊かな茶杓を楽しまれていました。

 

土曜の捌きを務め上げられ、茶杓も作られた海老原さんによる感想を下に掲載させて頂きます。

 

 

四月三十日 半歌仙「諸葛菜の巻」「鯉のぼりの巻」を巻終えることが出来ました。
捌を引き受けることは 連句を始めて間もない私にとって本当に憂鬱なことでした。

社中の方々の気重な様子もみてとれました。

 

しかしながら、巻上がった半歌仙は如何でしょうか。
それぞれの句が思いもかけない意味をもち、

共鳴しあい生き生きと存在しているように見えるのは私だけでしょうか。

 

近藤蕉肝先生のご本によれば、和歌、連句、絵画、お茶に貫通する一つのものは

「風雅が常住座臥にある」ということだそうです。
そして連句を巻くことは

「森羅万象の姿を曼陀羅のように描くこと」であり、

それを繰り返すことによって「曼陀羅的宇宙観が磨かれる」ことになるそうです。

 

到底たどり着けない世界ではありますが、

せめて顔だけはそちらに向けて志高く生きて行きたいものです。
宗景先生と、何より宗敦先生のご熱意に突き動かされた二週間でした。
社中連中の方々と貴重な時間を過ごすことが出来ました。
 

両先生と社中の皆様に心から感謝を申し上げます。

 

海老原 雅子

 

 

海老原さんのお力なしでは乙亥会で半歌仙を巻くということは到底成し得ないことでした。

心より御礼申し上げます。