3/10_12 玄玄

床 玄玄

花 蘇芳 八手花笠

花入 松葉篭

 

 

床の字に因み、座学では玄々斎を取り上げました。

玄々斎は立礼式を考案する等、茶道の近代化に貢献されました。

 

 

玄とは、奥深いもの、絶対的な真理のこと。

また、玄武で知られる通り、色としての玄は黒を示しています。

これは奥深くて判別の難しい色、天の色だと言います。

 

今回の作品を担当された渋谷さんの解説によると、

「玄中玄」とは、形や言葉にとらわれない真実の姿をみてとっていこうとすること

だそうです。

難解なようにも聞こえるかもしれませんが、

形やと言葉にとらわれない真実の姿とは宇宙の姿そのものです。

 

宇宙の姿をみようと

古今東西、様々な角度からアプローチがなされてきました。

 

渋谷さんは、今回の解説文の最後に

乙亥会の茶の湯の世界に魅かれている私です

と書いて下さいました。

 

宇宙という名の和を追い求めているのが乙亥会の茶道です。