床 夢
乙亥会を発足当時から支えて下さった青戸宗寛さんの祥月命日に因み、
床には「夢」を掛けました。
全員で青戸さんにお供茶をしました。
茶席では、夢の字は追悼の席に掛ける決まりがあります。
この世の全ては、実体のない夢幻のようなもの。
私たちは、身の回りの事物を、現実と思い込んで執着していますが、
目が覚めれば消えてしまう夢と同じなのです。
それなのに、それらに執着する。
それが”苦”の始まりであるというのが禅の考え方です。
胡蝶の夢という言葉がありますが
亡くなった方を心から偲ぶ時
私たちの意識は現実・非現実の概念を超えて自由に舞戯れていることでしょう。
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