6/4_6 くし

床 くし

花 紫陽花、七竈、金糸梅

釣花入



今週から、短冊箱のお稽古に入りました。

それに伴い、

社中の皆様には短冊に俳句や短歌を書いてきて頂いています。


今回、床には三歳の娘の書を掛けさせて頂きました。

それに因み、座学では日本神話に登場する櫛について紹介しました。


花も、最近花寄せで花を入れる楽しさに目覚めた娘に選ばせ、自分で最後まで入れるように指示しました。

花入が三日月のようだと喜んで、楽しそうに入れていました。



花を入れ終えた後、五七五も考えていました。


「お花さん三日月とこであそんでる」


ゆらゆらと揺れる花入が公園の遊具のように感じたのでしょうか。

周りの大人が詠んでいるのを真似たようです。

娘に限らず、この時期の子どもの吸収力には目覚ましいものがありますね。



土曜日の花は、木曜日とは違うイメージにしたかったようです。


ホタルブクロは、蛍が入って明りになったり、

野ねずみや妖精の帽子になったり…

子どもの夢が膨らむ花ですね。


私も幼い頃大好きでした。



勢いに乗った娘は小間の花も入れました。


上野焼の花入は、マラカスのような形をしていて

少しクセがあります。

花の選択を間違えるとどう頑張っても恰好がつかなくて

私は苦戦することがあるのですが

娘はぱっぱと2種、3本を選び、

あっという間に入れ終えると一言。


「おはなさん、喜んでるね?」


純粋な子どもの感性には叶わないなと思いつつも

見習うべきところがたくさんあると痛感した母でした。