10/2_4 毛細管現象

 

床 謝茶

花 冬珊瑚

花入 鶴首

香盒 鈴虫

釜敷 ヤンリーパオ

 

今回の床は社中の森さんが担当されました。

息子さんが司法試験に合格され

その感謝の気持ちを込めてこの字を書かれたとのこと。

 

とても優しく、静かな愛情に満ち溢れた作品ですね。

 

 

今週のお稽古は濃茶の研究をしました。

 

ダマがなく、美味しい濃茶を点てることは

茶人としての最重要課題であると言っても

過言ではないでしょう。

 

 

濃茶の点て方について

先ずは平家詞曲研究所の鈴木まどか先生にご教授頂いた手法を参考に

経験則を踏まえながら木曜の社中の皆様と実践を重ねました。

 

その結果を元に

他流の点前や

茶の溶液構造について研究された本や論文を参照しながら

科学的にダマの仕組みを勉強し

そして更なる実践によって

一つの方法を、仮説として打ち出しました。

 

そして土曜の皆様との更なる実践の結果

新たなる改善点が見つかったというのが現時点です。

 

土曜のお稽古は

茶の構造、成分ごとの溶出について学んだ上で考えた点前を行って頂いたので

皆様いつものお茶が甘いと喜ばれました。

そして、研究の為沢山濃茶を飲んだにも関わらず

胃がもたれないことにも驚かれていました。

 

茶の特性を理解し、その良さを十分に引き出すこと。

これはお茶に対する敬意だと考えています。

 

美味しいお茶がそこにあること

そのお茶が頂けること

お客様にお茶を飲んで頂けること

 

感謝をしながらこれからも研究を続けて参りましょう。

謝茶。