9/23 鈴木まどか先生 平家琵琶を聴く会

 

*管理人宗敦産休中の為、社中の方にお稽古レポートをお願いしています。

 

 

  

床  杓底一残水
花  萩、すすき、水引草、千日紅、黄小菊
香盒 琵琶  幸春
敷物 古帛紗 琵琶
棗  輪島塗 琵琶
茶碗 膳所焼 竹生島
替  竹彫蟹図
替  仁清写 琵琶
茶杓 素声写
抹茶 嵯峨野 小山園
菓子 望   志むら
懐紙 桜楓透・楽筝

 

 

午前は、『鈴木まどか先生 平家琵琶を聴く会』に行ってきました。

 

目白駅から徒歩5分。

駅に近いのにとても閑静な、

目白庭園で行われました。

 

当日は、晴天でありながら、

窓を開けると涼しい風が吹き込んでくるという

清々しい天候にも恵まれました。

お客様は40名様程で、

会の前半は、

まどか先生の琵琶演奏と歌を聞きながら、

抹茶を頂くという催しでした。

 

まどか先生の奏でる琵琶の音と美しい歌声が静かな庭園とマッチし、

ここに参加(お客様、手伝いの者)した全ての方々の心を穏やかに和ましていました。

乙亥会からは、鈴木宗景先生、川合さん(お点前)、宇井さん、森さん、谷さん、小沼さん、私(半東)の7名で参加させて頂きました。

私は、お茶会で、初めて半東をさせて頂き、大変に勉強になりました。

 

 

午後は、私の書道の金敷先生の個展

『カナシキシンボウ展 ANVIL』に、

鈴木宗景先生、谷さん、小沼さん、私の

4名で行ってきました。
場所は、北千住駅前の北千住マルイ店11階にあるシアター1010ギャラリーです。

 

大小さまざまな作品、工夫された作品、奇抜な作品、アイデアある作品等々、

会場の空間全体に上手に配置されていて、

どの作品もお客様の目を引いていました。

 

鈴木先生は、金敷先生の人も書も大変気に入ったようで、

熱心に作品を鑑賞し、お話をされていました。

展示会場裏も特別に見せて頂き、巨大筆(馬毛)を持ってみたり、

会場内では触ることの出来ない作品に触れたり、お話を聞いたり、

また抹茶とお菓子を頂いたりとVIP待遇でもてなして頂きました。

 

 

 

※『半東(はんとう)』を調べてみました。

 

客の相手に専念する亭主(席主)に代わり、

茶事(茶会、茶席)がスムーズに進行するよう

‘実際に動く・実務を司る’

のが半東です。
亭主を『東(とう)』と呼ぶことから、

その補助役の事を『半東(はんとう)』と呼びます。
『茶道大辞典』には

「禅宗で大衆に粥飯を提供する役目の飯頭から来た語と言われる。

通い・給仕とも称される」とあります。


亭主を東と称するのは、中国において客を西に、亭主を東に配することに由来するそうです。
“半”と言う字には「半分、半ば、不完全な・・・等」の意味がありますので、

『亭主に準ずる』くらいの意味合いだと思われます。 

 

(文章・写真 小寺 信彰)

 

 

以下は書道展を拝見した宗景の感想です。

 

 

 

金敷書道展雑感  平成26年9月24日朝

 

和魂漢才  日本の文化は自然を母に、中国を父に育ってきました。

和魂洋才  明治になり、古い夫は棄て、青い目の人と結婚しました。

結果、日常の文字は、すっかり横書きで、カタカナが多くなりました。

 

書道界は独立の活動をし、

和物は現代アートを目指します。

 

普段の生活の中にもっとフツーの顔をした漢字が見られないものか。

そこへ小寺さんがカタログを見せてくれました。

 

なにげない工場シーンの隅に漢字が笑っている。

昨日の最終日、目白の後に連れて行ってもらいました。

 

広い会場は、巨大な作品からミクロ。重量から軽量。

時間がもっと欲しい、手応えのあるものでした。

私がなんとなく求めていた

〝まず日常が先にあり、その中の書”

が随所にありました。

 

そろそろ青い目の夫とも別れて、新しい和魂〇才の生活が始まるのでしょう。

〇の中の字は、まだ分かりませんが

今朝は会場で拝見した〝鐡”の字でも入れましょうか。

 

線の美は筆の美なのだと感じました。

弟子である小寺さんは、確実に書が上達していらっしゃるのが分かります。

小寺さんの存在そのものが最先端なのだとも、

この先、幸せな気分で見守らせて頂きます。

 

宗景