11/14_16 火熨斗

 

床 不風流処也風流
花 錦木照葉 小菊 桜蓼

花入 通い筒

蓋置 雀 黒陶 泉釡

寄付 火熨斗に小菊

 

床は8月から新しくお仲間に入られた小沼さんの作品です。

 

はじめは無様でも直向きにその道を続けていれば、

いつか様になってくる。

そして続けているその姿自体が風流になる。

この禅語はお茶を始めたばかりで右も左もわからない私には

大変な励みの言葉となりました。

 

小沼さんの紹介文より

 

そこで花や香盒には敢えて庶民的な題材を選び

寄付には火熨斗を花入に見立てました。

 

 

十牛図であれば2番目の見跡ですね。

 

山中をさまよいながら、

牛の姿が見たい、これは牛の足跡かもしれない

とさまよう姿は

 

何も分からない人から見れば

果たして何をやっているのだろう?

というところですが

 

課題に向き合い、道を踏み進めていく行為はとても尊いもので

高僧や大茶人と呼ばれる方々も

必ずこの過程を通って来られたのです。

 

フレッシュな感覚とともに 

不恰好な自分を楽しみましょう。