5/30_6/1 花の式

床 「芦葉達磨」廓然無聖 法谷文雅 自画賛

花 時のもの

花入 青磁  梶田厚

香盒 屈輪紋 根来香盒 土居義峰 

風炉先 仿古小屏風 

水指 古水次

茶器 丹波焼 胴塚手 陶谷

   「東都に赴き給ふ折ニ」吉水正

袋 唐華唐草鱗紋

棗 ひさご

茶盌 粉引 水野双鶴

   練込み「川」昭和43年御題 水野双鶴

   刷毛目 水野寿山

   赤膚焼 尾西楽斉

   京焼「海」昭和52年御題

茶杓 銘「好日」大橋香林 宗仙

建水 蹴毬 哲匠

蓋置 練込み 水野双鶴

菓子器 焼締め 梶田厚

    黄瀬戸

主菓子 彩むらさき

干菓子器 青漆四方盆 清閑院

     塗四方皿 丸皿 岡本漆専堂

干菓子 おちょぼ 万年堂

    加勢以多(かせいた) 古今伝授の間 香梅

濃茶 雲鶴 小山園

薄茶 和光 小山園

寄付 煎茶道具

点心 社中持寄り 信玄弁当

酒 湘南 熊澤酒造

 

 

 

 

芦葉達磨について。

インドの高僧である菩提達磨は6世紀の初め梁の武帝の時、中国に禅宗を伝えました。

その際達磨は一片の芦の葉に乗り、揚子江を渡ったといわれています。

これを絵画化したものを一般に芦葉達磨とよび、禅宗の発展とともに中国日本を通じて盛んに描かれたそうです。

 

 

 

花の式も20回目になりました。

今回は、亭主の梶田さんが庵名宗名の許された際に乙亥会の皆様から頂いたお道具の披露となりました。

そして、日本陶芸倶楽部に所属されている旦那様の作られた花入と菓子器。

ご夫婦のお母様が共に茶道を嗜まれていたとのことで、それぞれから受け継がれたお道具。

 

旦那様の感性や、ご夫婦の家の好みから、ご亭主のことをあまり知らない方でもその人柄が伝わってくるような、

どれもご亭主らしいお心入れの数々でした。

 

そして、そういったお道具の説明や段取りもとても自然に、落ち着いた雰囲気で務められ、

貫録も感じられました。

 

花の式では、毎回ご亭主に選ばれた方は大変な思いをしてご準備をされるのですが、

一座がそれぞれのお道具のご紹介を受けることで

お道具一つ一つのドラマを知り、それを通じてご亭主の人生にぐっと迫ることが出来ます。

それが花の式の何よりの魅力であると思います。

それを20回も続けてこられたのもひとえに皆様のご努力とご協力の賜物です。

   

信玄弁当もとても美味しかったですね。

 

節目の回として相応しい花の式でした。