完全に独学の和菓子制作も十作品目になりました。
今年に入り、社中の森さんから干し柿を頂きました。
家に柿の木があるそうで、そこになった柿から作られたとのこと。
そのままでも十分美味しいのですが、そこからお菓子を作らせて頂きました。
干し柿を細かく刻み、白餡と和えます。
時間が経つと柿が餡の中に溶け、きれいな橙色の餡になります。
それを淡く水色で着色した道明寺で包みました。
『和菓子の甘さは干し柿をもって最上とする』
つまり、和菓子は干し柿の甘さを超えてはならないと言われています。
ですから今回も極力味の添加を抑え、大切に育てられた柿の甘さを純粋に味わって頂くようにしました。
溶けかかる雪の下から、新しい生命力がうっすら顔を覗かせる。
そんな春の息吹を表現したつもりです。
節分を終えると立春。
春はもうそこまで来ています。
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