床 慶雲五彩生
花 御所車 土佐水木
花入 朝鮮唐津 中島紀義
寄付 子鬼達
茶杓銘 日脚伸ぶ
茶盌 五彩雲(昭和三十三年御勅題)
蓋置 雲鶴之絵 丹山
床は今年最初の社中の作品でした。
慶雲は瑞雲とも言われ、吉兆とされています。
「古来、天にあらわれた、めでたいしるしの随一のものとさえいわれる」(空の色と光の図鑑)もので
日本ではかつて一度だけこの雲が現れ、年号が改元された程の現象
・・・なのですが。
科学により様々な現象が解明された現代、
雲が色づくのは彩雲と言われ、太陽の周りに虹のような輪が見られる光環と原理は同じなのだとか。
ほんの少し色づく程度の彩雲は注意していればよく見つけることができるそうです。
ただ、私自身、光環は何度も見かけたことがありますが彩雲は見たことがありません。
もっとも、大宝の頃に見られた慶雲はとても鮮やかな、いかにもめでたいしるしに見えるものだったのかもしれませんが。
そう考えると幸運の兆候とは、実はよく表れていて、それに気づけるかどうかにかかっているのかもしれません。
慶雲は、足元を見ていたらいつまでたっても見つけられません。
まさに、「上を向いて歩こう」ですね。
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